琥珀いろが好きなんだもの。

同業者との2人暮らし。楽しくも静かな日々のこと。

お世話になっていた職場の人が亡くなった。





突然のことで、私が知ったのは通夜が終わった後だった。


知ったのも、電話で話している人がちょこっと話に出したのを横で聞いて、

だった。


私は変な汗をかいて、頭がぐるぐるして、

そんなはずないとか、でも今日まだ見てないことが心配で心配で、

誰に聞けば良いかも分からなくて動けなかった。


70歳だって。

とても親切で穏やかで、誠実な人だった。

知り合って間もなかったけれど、あれこれと良く気がついて助けてくれた人だった。


他の人がいない職場で、出先から戻って来て私にアイスをくれ、

2人でぼーっと食べたあの夏の日は、


彼岸花の綺麗さを話したときは、


もう、どんどん色褪せていく。

悲しすぎて頭がついて行かない。



我慢できずに泣いてしまったから、変に思われたかなぁ。





私も最後に挨拶したかった。





職場では一人ぼっちに戻ってしまった。


もしかしたら、気づかずに出勤しているかもしれないとか考えていた。

皆に挨拶しても返ってこないから寂しい思いしてたらかわいそうだなぁって。


いつもみたいに、そこに座っているかもしれないなんて考えちゃって、

私おかしいのかな、その人の座っていた所にニコニコしたりして。


もう会えないなんて寂しい。

感謝しても全然足りない。